
老後の生活費は大きな問題だよね

ほんとに・・・
もう年金だけでは厳しいことも皆様知っているからね
老後資金はいくら必要?FP1級が教える「不安をなくす3ステップ」
老後の資金は、ほとんどの方が漠然とした『不安』を抱えておられます。
そのキッカケは「老後2000万円問題」で多くの人が将来の不安を口に出すようになってきました。
実際に相談を受けていますと、【漠然】とした不安を皆様がお持ちです。
今回は、その『不安』をなくせるようステップ毎に案内していきます。
お金を数字で見える化
先程もお伝えしましたが、「漠然」としたお悩みを持つ方が多いので何が足りないのか?を明確にしましょう。
つまり、老後の不安をなくすための第一歩はお金の見える化です。
老後の支出
ここでは、老後の主な支出を見ていきましょう。
・生活費
・医療費(介護費)
・住居費(修繕・固定資産税含む)
・趣味や旅行の『ゆとり費』
総務省の家計調査によると、高齢夫婦世帯の生活費は月約27万円。
ゆとりをもつなら月30万円以上が目安です。
仮に65歳から30年間生きるとすると、
30万円 × 12ヶ月 × 30年 = 1,0800万円が生涯支出の目安。
あくまで仮定としてですが、年金が夫婦で月20万円なら、不足分は月10万円、30年で約3,600万円です。
ここでお伝えしたいことは、まずは「自分の不足額」を試算してみることです。
出典:家 計 調 査 報 告 家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要
https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_gaikyo2022.pdf
老後の収入
ここでは、老後の収入について考えていきましょう。
収入の手段として『年金』を中心として前述の不足額が発生するのか?また不足額をどう埋める・調整するのかを検討できる状態にしましょう。
年金を正しく理解する
年齢によっては、「年金はあてにできない!」や「年金はもらえない」とも言われておりますが、制度として維持ができるように調整はされています。
チェックすべきポイントを以下にまとめておきます。
- 「ねんきん定期便」で見込み額を確認
- 繰り下げ受給(70歳まで)で最大42%増額
- 共働き・厚生年金加入歴で金額が変化
色々と不安が残る制度ですが、50代の方は基本的に年金を「基礎収入」として位置づけ、その上に貯蓄・運用・退職金を積み上げる設計考えていきましょう。
また、40代またそれ未満の方々は、制度変更がどのように・どのくらい発生するかが不明です。
常に新しい情報をチェックしましょう。
退職金・企業年金を賢く使う
企業によっては、期待したい退職金や企業年金は老後資金の柱のひとつです。
しかし、受け取り方・使い方で税金と手取りが大きく変わります。
チェックポイントを以下にまとめておきます。
- 一括受け取り vs 年金受け取り(税制の違い)
- 退職所得控除を最大限活用する
- 企業型DC・iDeCoとの併用で“老後の三階建て”をつくる
退職金のように老後まとまったお金が入ってきた際は、「すぐ使う資金」と「運用する資金」に分ける「二階建て管理」が理想です。
生活費1~3年分を確保し、残りを安全に増やす仕組みを考えましょう。
働くを考え、稼ぐ力を維持する
60歳で定年なんてもう古い過去の話。
65歳で完全リタイアでも古く感じる程ですね。
健康寿命を延ばすことを意識し、働き方を柔軟に検討することも重要です。
以下に働き方の例をいくつかあげておきます。
- 再雇用・シニア派遣
- 在宅ワーク・フリーランス
- 趣味を副業化(ハンドメイド・写真販売・講座など)
働くことは「収入」だけでなく「社会とのつながり」にもなり、心の健康にも良い影響を与えますのでご検討いただければ幸いです。
老後を迎える準備として
ここまでは、老後が近くなってから具体的に検討していただくことでしたが、それまでの準備をお伝えしていきます。
お金にも働いてもらう
労働の対価として給料をいただくのが一般的な収入です。
そして、給料を少しでも貯金してきたのが一般的でした。
しかしインフレが続く今では、貯金だけでは資金が目減りしていきます。
以前のブログでもお伝えしておりますが、大切なのは、長期・分散・積立の運用をコツコツと続けることです。
では、ご存じの方も多いですが活用すべき制度をお伝えします。
- 新NISA:非課税で投資可能。老後資金づくりの基本。
- iDeCo:掛金が全額所得控除。節税しながら資産形成。
投資初心者には「増やす」といおう意識よりも「守りながら育てる」の姿勢で、インデックスや国内外の株式や債券をバランス良く組み合わせることをオススメです。
支出のコントロール
私は一番この分野を重要視しています。
支出のコントロールは、最も確実な資産形成となります。
これも以前のブログでもお伝えしておりますが、固定費を見直すと大きく改善しますのでオススメです。
では、見直しポイントをいくつか例をあげておきます。
- 通信費:格安プラン・回線統合
- 保険料:過剰保障の削減
- サブスク:使っていないサービスを整理
- 住宅ローン:借り換え・繰上げ返済の検討
例えば、毎月1万円の支出をコントロールできれば、1年で12万円!10年で120万円!!20年で240万円・・・
小さな節約でも大きな資産となります。
また、今まで運用にチャレンジできなかった方は、このお金を運用にまわすこともできますよね。
小さな節約が老後の大きな安心になるかもです。
身体のリスクに備える
老後の資金を守る為にも、働ける身体があることが理想ですし、健康寿命を延ばす為にも大切です。
ただし、予期せぬ支出があることも事実です。
そんな時の備えを考えましょう。
以下にチェックポイントをあげておきます。
- 医療・がん・介護の治療に掛かるお金と保険の内容を確認
- 高額療養費制度や介護保険制度等の公的な制度を理解
- 任意後見・家族信託など「お金を守る仕組み」を検討
貯蓄+公的制度+最低限の保険で、過剰な出費を防ぎましょう。
まとめ
老後のお金って、実感がない分不安が大きくなってしまいます。
早くに「見える化」した人から手に入るのが老後資金の安心です。
不安をなくすためには、
①必要額を把握し
②年金・退職金を整理し
③投資と節約を組み合わせて資産を育てる
この3つのステップが全てです。
そして、と~ても大切なことがあります。
それは・・・
今すぐ始めること
です。
お金は「時間」を味方につけることで成長します。
今日が、あなたの未来を創る最初の1歩となりますように♪
 
  
  
  
  
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